ミソジニーの意味とは?ミソジニーの例や原因と直し方

ミソジニーと言う言葉をご存知でしょうか。
昨今、よく使われるようになった言葉ではありますが知らない方もまだ多いはずです。
そこで今回はミソジニーについて詳しく伝えしていきます。
これを読めばミソジニーに関して、深い知識を身に着けることができます。

「ミソジニー」の意味とは

まずはなかなか聞き慣れない方も多いと思いますので、ミソジニーの意味についてお伝えしていきたいと思います。
ミソジニーとは「女性に対して、嫌悪感や存在を軽視する」と言った意味があります。

簡単に言うならば「女性嫌いな人」と言うことになります。
これは好みじゃないとか、男性の方が好きと言った比較で生まれる嫌いではなく、本質的に苦手だと言うような人のことを示します。

そんなミソジニ―な方が昨今、急に増え始めたけではなく、秘めていたものが表に出やすくなってきており、目立ち始めています。
様々な意見が言えるような世の中になってきたからこそ、と言えるでしょう。

「ミソジニー」の対義語

ミソジニーには対義語が存在します。
それは「ミサンドリー」と言う言葉です。

ミサンドリーとは「男性に対して、嫌悪感や存在を軽視する」と言った意味であり、ミソジニーとは全くの対義語となります。
ミサンドリーもミソジニーと同様に本質的に嫌うと言う傾向を持った方を指します。

ミソジニーとミサンドリー、混同しそうですが言葉として覚えておきましょう。

日本にはミソジニーが多い?

ミソジニーの考え方というのは世界各国に存在するものですが、日本ではミソジニーの方の考え方が顕著であり、多いとも言われています。
それはSNSなどをご覧いただければ、身近に感じていただけることができます。

どちらが悪いと言うわけではないですが、男性の不審な行動に対しての取り締まりが強化され、普通に夜道を歩いていても通報されてしまう可能性もある時代。
そこに対して男性の批判を無差別にする女性、そこに反論する男性。

このような構図は簡単にイメージできるはずです。

ミソジニーを感じる例

ミソジニーを感じる例としては、女性の主張に対して男性が論破していくと言った形に見られるのではないでしょうか。
人間、基本的には男性が論理的で女性は感情的であると言えます。

女性の感情的な物言いの中には論理がないものも多く、男性がイラっとして反論をするなんて場面は少なくありません。
そう言った時は「これだから女性は」と始まり、当人だけではなく女性全体への攻撃と変化していきます。

ミソジニーな人の特徴

ここではミソジニーな人の特徴を大きく4つ取り上げてご説明していきたいと思います。

  1. 口うるさいのを嫌う
  2. 女性は頭がよくないと思っている
  3. 女性に対して辛辣
  4. 「女さん」と言う名詞を使う

では、1つずつ確認していきましょう。

特徴①: 口うるさいのを嫌う

男性は女性とは脳みその回路が違います。
男性は解決型なのに対して、女性は発散できれば良いので、相談に対しても解決は求めません。

女性はバーっと言えれば満足な為、それに対して口うるさいと感じる男性も少なくはありません。
そう言った部分から小さなミソジニーが出て来ますので、特徴の1つとしてあげる事ができます。

女性の話は長いと思っている人はミソジニーになりかけているとも言えるのではないでしょうか。

特徴②: 女性は頭がよくないと思っている

根拠もなく男性の方が女性よりも頭がいいと思っている方も少なくはありません。
現に社会的にそのような風潮があるのも確かではあります。

しかし、根拠もなく女性よりも優位に立とうとする姿勢はミソジニーそのものと言え、大きな特徴の1つと言えるでしょう。
特にSNSなどの発言に対して角が立つ事も多く、様々な意見を見ることができます。

特徴③: 女性に対して辛辣

どんなことに対しても女性に辛辣な態度を取る方は、重度のミソジニーと言えるでしょう。
これは意外と男性から女性に対してよりかは、女性が女性に対して行われていることの方が多いと思えます。

男性から女性へと言う図は社会的にも男性が不利になってしまうことは男性は理解しています。
よって、女性が女性に対して行われているミソジニー的要素と言えるでしょう。

ビジネス上では苦手な女性上司がいる場合は、ミソジニー疑ってみるといいかもしれません。

特徴④:「女さん」と言う名詞を使う

これはSNSや某掲示板発祥の名詞で、書き込んだ女性に対しての呼び名です。
「さん」を付けて丁寧に敬っているようで、軽視していると言う印象を受けられます。

ネット上では、このような表現でミソジニー気質を垣間見せる事が多く、昨今はより顕著になって来ました。
女性の社会的地位が上がっていることに対して、女性が主張出来るようになったことをきっかけです。

口頭で使うことはまずないと思いますが、ネット上の方が抽象性が高くなることの方が多いので、非常に注意が必要です。

ミソジニーになる原因と治し方

ミソジニーになってしまう原因はどこにあるのか、またその治し方は存在するのか。
この2つを明確にしていきましょう。

ミソジニーであることに気が付き、治したい人は意識してみるといいでしょう。

原因

ミソジニーの原因となりうるのは経験と言えるでしょう。
生まれた時から女性に対しては嫌悪感を覚えている人は、いないのではないでしょうか。

生きていく中でさまざまな経験をする中で、女性に対しての嫌悪感や軽視と言ったものが生まれたと考えられます。
またミソジニーは男性だけが持つものではありません。

女性もミソジニーの方は少なからず、いらっしゃいます。
同族嫌悪のような形にはなりますが、頭に入れておきましょう。

治し方

ミソジニーを少しでも軽くしたいと思っている方は女性に対しての考え方を改める必要があります。
その為、様々な女性と会話する必要があると言えるでしょう。

まずは自分が興味を持てる方からでも構いません。
少しずつ女性と接する機会を増やして、女性の考え方や感覚を理解するところから始まります。

決して、口に出して否定してはいけません。
まずはグッと堪えて相手の言う事を聞いて見てはいかがでしょうか。

ミソジニーとの上手な接し方

ミソジニーな人と接する事が避けられない場合もあるかと思います。
特に仕事関係ですと関係性を崩す事が出来なく、辛い思いをしてしまう方もいるのではないでしょうか。

ミソジニーの方とうまく接するためには、女性らしさを出さないことが先決と考えられます。
露出を少なくする、過度な香水は控えると言った対策を練ることで相手の反応を押さえることができます。

あとは言動もハキハキとキャリアウーマンのごとく喋ることで、不快感を与えることは少なくなるでしょう。

ミソジニーには無自覚な人が多い?

ミソジニーは普通の風邪や怪我とは違い、自分では感じにくいものです。
ミソジニーになったきっかけがある方もいらっしゃると思いますが、大半は小さな積み重ねがあった上でのミソジニー化と言えます。

また最近はSNSで多く、男性vs女性と言った構図を見ることができます。
その中で自分だけが抱いていた感情がみんな持っているものだとわかり、激しく主張をし始めると言った事もあります。

【コラム】HIPHOPにミソジニーが蔓延?

ここで少しミソジニーに関した、興味深いお話をしたいと思います。
実はHIPHOPの文化ではミソジニー的な考え方と言うものが蔓延しており、昔からかなり過激な表現が使われていたりします。

男子中学生のような極端な女性軽蔑が支持される世界で、簡単に女性を差別するような言葉がHIPHOPの言葉遊びの中に含まれています。
それは女性を寄せ付けないほどで、HIPHOPのラッパーに極めて女性が少ないのも、そういう文化が本質にあるからと言えます。

日本発祥の文化ではありませんが、HIPHOPはミソジニー的な考え方が様式美的なところがあり、これからもミソジニー的な考え方はなくならないと言えるでしょう。

ミソジニーの意味とは?ミソジニーの例や原因と直し方のまとめ

ミソジニーの意味からその特徴、原因や背景まで様々な観点からお伝えをしていきました。
ミソジニーと言うのは考え方ですので、軽度なものや重度のものまで、人によって感覚は全く異なります。

そして、男女平等を作り上げていく上でミソジニーや対義語のミサンドリーという考え方は大きな弊害となってくる事も確かです。
性別が異なりますので、完全に理解し合うことは難しいと言えますが分かり合える環境を作っていく事が課題なのではないでしょうか。

広い認識をもって、心に余裕をもってコミュニケーションを取ることが大切です。