加齢とともに髪の毛の質の変化や髪の毛の量が減ってきた・・・老けて見えるし何とかしたい!
と、対策や予防方法を求めてはいませんか?
もし、なんらかの病名があるなら知りたいし、対処法があるのなら試してみたいですよね。
脱毛症には様々な種類や原因、治療法があります。女性だけではなく、子どもにも多いそうです。この記事から脱毛症の知識を得ることで、ご自身の悩みの解決だけでなく、今後、お子様の脱毛症に悩むことがあっても、しっかり対応できることでしょう。
脱毛症の疑問点を含め、脱毛症の悩みを解決できるコンテンツをお届けいたします。
ご自身の症状に合った治療法と出会い、1日でも早く脱毛症を改善することができますように。
女性の脱毛症の種類
女性の脱毛症とひとことで言っても、その種類はさまざま。脱毛症の種類によって、原因も治療法も違って来るようです。
びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は、女性の脱毛症の中ではいちばん多いとされている脱毛症です。頭部全体の髪の毛が薄くなります。改善するには、脱毛症の原因を取り除くことで必要です。
びまん性脱毛症は、初期の段階で気が付くことが難しいです。びまん性脱毛症が進むと、髪の毛が細くなります。髪の毛が細くなるとスタイリングがしにくくなって症状に気づくのです。
原因
★老化
細胞のはたらきそのものが低下することもあり、多かれ少なかれ誰しも起こりうる。
★ストレス
精神的ストレスによる抜け毛や薄毛。
★ダイエット
栄養そのものが不足することにより、毛そのものが健康的な状態を維持できなくなる。
★経口避妊薬(ピル)
服用時は脱毛が減りますが、服用を止めると髪の毛が抜けやすくなる。
★ヘアケアに問題
髪の毛を洗う回数が多い。シャンプーのすすぎ残し、ドライヤーを当てすぎる。
鏡を使って頭部のチェックを行い、初期の段階で見つけるようにしましょう!
分娩後脱毛症
名前のとおり、分娩後に髪の毛が抜けてしまうというものです。約半年~1年で治るとされています。自然に回復します。
筆者も分娩後脱毛症になってしまった一人です。治り始めのときに、前髪が生えて来たところ、抜けなかったところが混在していたり・・・と大変でしたが、帽子をかぶったり、ジェルなどで髪の毛を固めたりしていました。
周りに指摘されることがとても嫌だったのですが、それも数ヶ月だけで、元通りの髪の毛に戻りました。
原因
ホルモンバランスの崩れが原因です。妊娠中には見られないことが特徴としてあり、出産後に一気に髪の毛が休止期に入ることで全体的に薄くなります。
授乳をしている人がこの症状に悩まされることが多く、授乳を止める頃に回復するようです。しかし、治り方には個人差があり、産後の体力の戻り具合やストレスの有無などによっても回復に差が出るようです。
自然回復することが一般的なので、あまり悩まないことが大切。ストレスにより、症状が悪化することもある。
脂漏性脱毛症
皮脂が過剰分泌されるために起こる脱毛症です。脂漏性湿疹を引き起こすこともあるので、早めに対処した方がいいとされています。
皮脂の過剰分泌は保湿不足が原因です。皮脂は肌を守る役目があるため無いと困ります。しかし、過剰分泌はトラブルの元になるのです。
原因
★食生活
乱れた食生活。栄養不足など。
★シャンプー
シャンプーが肌に合わない、シャンプーのすすぎ残し。
★脂漏性湿疹★
カビの一種であるマセラチア菌による湿疹です。頭部にフケ状の付着物が伴います。顔面や背中にできることもあります。
脂漏性脱毛症は普段の生活の中に発症の原因があるので改善しやすい
粃糠性(ひこうせい)脱毛症
脂漏性脱毛症と似ている点もありますが、頭部の環境が悪いために起こる脱毛症です。フケがかなり出ることもあり、人目にも付きやすいことから早めに改善したいものです。
原因
- シャンプーが合わない
- 整髪剤が合わない、もしくは落とせていない
- 生活習慣が不規則
- ビタミンやミネラル不足
これらの原因がありますが、毛穴の中に脂が詰まった状態のままですと、血液中の栄養素が毛母細胞に届かないために脱毛することがあります。
医師の診察を受け、生活習慣を見直すことが必要
全身脱毛症
全身脱毛症は、年齢、性別関係なく男女共に起こりうるものですが、女性の方が多いと言われています。まゆげやまつげといった全身の毛が抜け落ちてしまうものです。妊娠中、産後・・・あらゆる人生の局面でこの症状が出ます。
特に精神的なショックが大きいので、ストレスを緩和することが大切です。
原因
★ストレス
精神的に負担が掛かることで発症するが、ストレスの軽減により治る。
★ホルモンバランスの崩れ
妊娠や産後にも起こりやすい。
★遺伝
脱毛症を起こしやすくする遺伝子が発見されています。
★自己免疫性疾患
リンパ球が毛根部分を誤って攻撃することで起こる。
原因によって治りやすさには差がある。治療法が合えば治りやすいが、長く続くこともある。
女性が脱毛症になる原因はいろいろ
髪の毛は毎日抜けますし、毎日育って行きます。このサイクルが正常にはたらいていればいいのですが、抜け毛が多いのに、新しく生えてこないと全体的に髪の毛が少なくなったり、一部が脱毛してしまったりします。
ストレス
ストレスは脱毛症を引き起こします。ストレスを受けると血液の流れが悪くなり、毛母細胞に栄養素が届かないことや、ストレスでホルモンバランスを崩すことが直接の原因です。
脱毛症の最大の原因はストレスと言ってもいいくらい。あらゆる脱毛症の原因の根本はストレスにあることが多い。
ホルモン異常
出産後の女性に多い脱毛症や、環境の変化などでホルモンのバランスが崩れるということはよくある話です。ホルモン異常によって、脱毛症が起きやすくなります。
産後には特に注意する。
食生活
ひとことで言えば、食生活の欧米化は髪の毛には悪い影響を与えています。高脂肪や高コレステロールの食事を摂ることによって、血管が詰まりやすくなりますが、このことによって毛母細胞に栄養素が送られなくなり、髪の毛が育たなくなります。
食生活の欧米化で脱毛症が増えている。
加齢
どうしても年齢を重ねた人は髪の毛そのものも細く元気がないことが多いようです。逆に、若い人の髪は弾力もあり生え際から元気があるイメージを受けます。
加齢することによって、肌と同じように髪の毛も老化してしまいます。年齢を重ねると脱毛症になりやすいのは仕方のないことなのかもしれません。
しかし、中には若々しい髪の毛の人もいます。髪の毛が若々しいだけで若く見えます。脱毛症にならないように工夫することで加齢による脱毛を緩やかにする効果があります。
加齢ということで諦めないことも大切。
病気
自己免疫性疾患により、脱毛症が起きることがあります。自分の体を守るはずの自己免疫が髪の毛を成長させる細胞を攻撃することにより、脱毛症を引き起こします。
自己免疫性疾患そのものは多くの種類がありますが、自己の免疫がどの細胞を攻撃するかによって病名が違って来ます。自己免疫性疾患そのものは、女性ホルモンと何らかの関係があるとされており、女性の患者が多いことが特徴としてあります。
頭部全体、体のあちこちが脱毛症に陥っている場合は、皮膚科医の診察を受けるようにしましょう。
遺伝
脱毛症の中で、びまん性脱毛症の人の数パーセントは遺伝性だと言われています。男性ホルモンが脱毛症に関与されており、抜け毛を促進してしまう状態になるのです。
血液検査をすれば遺伝性の脱毛症かどうかが分かります。治療薬そのものが女性に処方することができないものなので、確実な治療法が取りにくいと言われています。
遺伝の場合は諦めるの?
遺伝性の脱毛症だからと言って、諦めることはありません。いくつかの治療法があるので、実践して行きましょう!
- 女性ホルモンを活性化させる
- ストレスを解消する
- 育毛効果のあるヘアケア剤を使う
主に上記のような治療法を行いますが、諦めることなく実践して行くようにしましょう。
遺伝性の脱毛症の場合は医師と相談しながら治療していくようにしましょう。
女性の脱毛症の治療法を知る
脱毛症になったら、1日でも早く治したいと思うものです。女性の脱毛症の治療法について見て行きましょう。
投薬
スピロノラクトン
女性の脱毛症の薬の中では最も効果が高いとされている薬です。脱毛症だけでなく、あらゆる効果がある薬としても知られています。
- 血圧を下げる
- 多毛症改善
- ニキビの改善
- むくみを取る
- 心不全の治療
これらの効果があることが知られており、脱毛症以外の治療にも使われています。
このほかに、塗り薬としても使われるミノキシジルやステロイドも飲み薬として使われます。
塗り薬
ミノキシジル
育毛剤に含まれる成分として見たことがあるという人も多いことでしょう。ミノキシジルは女性でも育毛効果があるので育毛剤として使用することが可能です。
塗り薬の種類は多く、自分に合ったものを選べば効果が高いようです。自己判断するよりも、皮膚科医に診てもらう方が確実だと言えるでしょう。
注射
薬剤を直接頭皮に注射するという方法で、定期的に注射をすることによって、効果を発揮します。内容は、投薬治療で使われる成分であるミノキシジルやプラセンタです。
注射を行う場合は定期的に病院に通わなければならない。
サプリメント
脱毛症に効果のあるサプリメントもいくつかあるようです。人気のものを紹介します。
プラセンタ
女性の美容と健康に効果のあるプラセンタは、脱毛症にも効果を発揮します。ホルモンのバランスを整える効果がありますし、若返り効果(白髪の改善、髪質の改善など)があるので、人気の高いサプリメントです。
食べ物でプラセンタを摂取することはできません。
亜鉛
亜鉛の成分も脱毛症などの髪のトラブルに効果を発揮します。幅広い効果があることで有名な亜鉛ですが、食事で摂取するのが難しいのでサプリメントに頼る人が多いようです。
食べ物で亜鉛を摂取するには、牡蠣やうなぎが効果的です。
ホルモン療法
女性ホルモンのエストロゲンは髪の毛のトラブルに効果を発揮します。血液検査でエストロゲンの量が少ない場合は、ホルモン療法が効果的です。
しかし、脱毛症のための治療法としてホルモン療法を行うことは少なく、更年期障害などの治療法で行い、その結果脱毛症が改善されるということがあります。
女性ホルモンであるエストロゲンは脱毛症に効果がある。
液体窒素療法
液体窒素を使って軽いやけどを起こさせることにより、毛根を攻撃しているリンパ球のはたらきについて注意をそらせるという治療法です。
液体窒素とはいぼの治療などで使われることで有名です。
リンパ球のはたらきを毛根から他に向かわせることが大切。
局所免疫療法
液体窒素療法と同じように、故意に脱毛症が起きている部分にかぶれをおこさせることで免疫のはたらきを正常化する治療法です。合成化学物質を用います。
保険適用外なのであまり積極的に利用することはなさそう。
ウィッグを使う
女性にとって脱毛症はとても気になります。治療を行っていても、すぐに効果が出るものではありません。そんなときの強い味方がウィッグです。
購入方法
ウィッグの購入はインターネット、専用サロンが主です。インターネットで購入の場合は、試着を行っているお店もあります。試着しないと心配だという人はこのようなお店で購入するといいでしょう。
髪の毛の色なども個人差があるので、実際に手に取ってみる方が安心です。また、ネットでの写真とイメージと違うこともあるので、多くのお店が返品・交換サービスを行っています。
お値段も5,000円くらいからあるので、手軽に試すこともできます。
子供の脱毛症もある
脱毛症はおとなだけのものではありません。子供の脱毛症もあります。特に、子供がいる人、これから子供を育てる人は知っておくと良さそうです。
原因
アトピーやアレルギー
アトピーや花粉、動物の毛のアレルギーなどで症状が重くなったときに、脱毛症が起きることがあります。頭皮をかゆがるというときは要注意です。子供のアトピーやアレルギーは年々増加しているので、これらの体質があるという子供さんはママさんが注意して頭皮をチェックしましょう。
しらくも
白癬菌が頭皮に繁殖する病気で、子供でもおとなでも可能性があります。大量のフケ、かゆみが起き、脱毛してしまいます。
摩擦
頭部の一部に摩擦が生じることで脱毛することがあります。髪の毛が柔らかい赤ちゃんなどに起こりやすいです。
ストレス
子供でもストレスを感じています。繊細な子供、思春期、受験の時期など・・・にストレスが原因で円形脱毛症が起きることがあります。
治療法
アトピーやアレルギーなど病気が原因という場合は、速やかに皮膚科医に相談するようにしましょう。
そのほかの場合は、生活環境を整えたり、親子の対話の時間を設けたりして改善するようにしましょう。
子供の脱毛症はママが早く気付きたいものです。
脱毛症についての疑問点
脱毛症についての疑問点について集めてみました。多くの人が気になることを解決して行きましょう!
薬の副作用
薬の副作用は気になる問題です。脱毛症に使われる薬にも副作用が起きることがあります。薬を処方されたら、医師もしくは薬剤師に聞くのがいちばんです。
一般的に、ステロイド剤は免疫力が落ちる副作用があるので感染症にかかりやすくなりますし、ミノキシジルは低血圧や皮脂分泌が活発になることもあります。
脱毛症の薬にはいくつかあります。副作用についてはあらかじめ聞いておくようにしましょう。
脱毛症の薬にも副作用はある。
治療の費用(健康保険適用について)
どの病院に行くか、どのタイプの脱毛症なのかによって健康保険適用かどうかは変わって来るようです。
- 円形脱毛症~保険適用
- びまん性脱毛症~保険適用外
どのような治療を行うかによっても保険適用かどうかは変わって来ます。
シャンプーについて
脱毛症のときに、シャンプーの特別な方法というものはありませんが、気を付けたいことはいくつかあります。
- 素洗い(お湯のみで洗う)を1~2分行う
- 激しくシャンプーをしない
- シャンプーをよくすすぐ
シャンプーを1日に複数回行うこともよくありませんが、滅多に洗わないのも問題があります。
ダイエットと脱毛症との関係
ダイエットをすることで脱毛症になってしまうということはあります。極端なダイエットは栄養素の摂取が不足するので、髪の毛を育てる栄養も不足します。
ダイエットをするときは、極端な食事制限をせずに、運動をしながらしっかり栄養素を摂り、健康的に痩せるようにしましょう。
ダイエットによる脱毛症は極端な食事制限で起こりやすい。
さいごに
脱毛症で悩むおとな女子は多くいます。気軽に相談できない悩みということもあり、脱毛症のストレスでさらに脱毛が進んでしまうこともるようです。脱毛症は、
「早めに発見すること、原因が何なのか突き止めること」
が大切です。原因によって、対処法も変わって来ます。中には病気が原因のこともあるからです。治療の際には、使用する薬の副作用の説明もしてもらうようにしましょう