喪中の時の神社参りに関する注意点とは|守るべき基本マナーを紹介

喪中にはいろんな行動が制限されますが、その制限項目の中には神社への参拝なども含まれているので当たり前にやってきた行いは色々と削る必要があります。

今回は喪中と忌中の違いについて説明し、その期間の神社への接し方についてもお話しします。

目次

喪中には様々な規定が存在する

喪中にはいろんな既定が存在しています。法律で決まったルールというわけではありませんが、日本独自の風習や決まり事として広まりきっている部分もありますので、ルール違反は世間体がよろしくない状態になってしまうでしょう。

しかし、喪中と忌中の違いなどわかりにくい部分もありますし、明確なルールを教えてくれる人がそばにいないと言うこともありますので、自分で一つ一つを調べていく必要があります。

喪中と忌中の違い

基本的に喪中と忌中は身内の誰かが死んでしまって身を慎んでいる状態にあります。明確な違いはその期間で忌中は49日が目安で喪中は1年間となっているので、覚えておきましょう。

ただし、この49日というのも仏式で決められている事柄であり、これが神式やキリスト教になると50日という扱いになるので、注意しましょう。キリスト教になると一ヶ月後の召天記念日がこの忌中という扱いになることもあります。

喪に服す期間について

近親者が亡くなったときに発生する一定期間が喪中に該当しますが、一般的に喪中の場合この期間が1年間となっています。昭和22年に撤廃された太政官布告には喪中の期間なども細かく決められていたのですが、今では1年間という考え方が一般的です。

太政官布告で定められていた期間は夫や親ならば13ヶ月とか兄弟姉妹ならば90日などのルールがありますが、今ではそこまで気にする必要は無いでしょう。

喪中はがきを出す時期について

喪中期間には必ず喪中はがきを用意して出さなければいけないのですが、喪中期間中に提出する以外の明確なルールは存在しません。ただし、年賀状を準備する前に送るのがマナーという考え方は浸透しているので、年賀状を準備するシーズン前には出しましょう。

具体的には12月上旬には年賀状の準備が終わっている人もいるので11月前には必ず届くように提出するのが正解となります。

喪中の時の神社参りに関する注意点6つ

喪中の時に神社参りをするという人は特殊と言えるような注意点が発生していますので、それらの作法やルールを把握する必要があります。

こちら側が公言しなければ神社側に気がつかれることはないでしょうが、ルールを知っている人たちには100%咎められるので注意しましょう。

1:初詣が禁じられている理由

この理由は喪中とは何なのかを理解していれば直ぐにわかるでしょう。喪中の期間は慎んで暮らす必要がありますので、おめでたい行事に参加すること自体が間違っています。

また、神道では「死」は「穢れ」に最も近い物と考えられ喪中の人はこの穢れに関わってしまっているので近寄ってはいけないという謂われも存在します。

2:参拝を避けるべき期間の目安

基本的に喪中の期間が神社への参拝がアウトという考え方になっているので、故人の一周忌を実行した後にならないと神社への参拝はしてはいけないと考えてください。

ただし、神社によっては喪中でも参拝を認めている所もありますので神社に確認した方が良いでしょう。ただし、ほとんどの神社で忌中の期間はアウトとなりますので注意してください。

3:お宮参りや厄除け祈願なども避ける

これもなかなかに難しいのですが、喪中期間というのは汚れが持ち込まれる期間という扱いなので、どんな理由があったとしてもアウトとなる可能性が高いです。

ただし、神社によっては忌中期間が過ぎているのならば喪中でも問題ないと考えているところもあるので、どのような扱いをしているのかを確認した方が良いでしょう。お宮参りや厄除け祈願の予定があるという方は神社側に問い合わせてください。

4:どうしても必要な時は?

どうしてもお宮参りや厄除けなどをしてもらいたいと言うときは、喪中期間でも尋ねて大丈夫なのかを確認するか、お寺に参拝してしまうことを強くお勧めします。

後述しますが、お寺の場合は喪中でも忌中でも問題ないという考え方なので、気にすることなく尋ねてしまいましょう。

5:忌明け時の参拝について

神社側でも1年という長い期間を要する喪中期間は忌明けしていれば問題ないという考え方が広まっているので、尋ねられる可能性は高まっています。

忌明けさえしてしまえば特殊な作法はいらずいつものように参拝できるようになってきていますので、自分のルールではなく神社側のルールを確認してから行動しましょう。

6:お寺の参拝の場合

神式の神社は「死」は「穢れ」だから喪中期間や忌中期間はアウトという考え方が基本です。しかし、お寺の場合は「死」は「穢れ」という考え方も持っていませんし、故人や先祖への新年の挨拶に初詣はちょうど良いタイミングという考え方すらありますので、問題なく参拝することができます。

神社の場合は喪中と忌中ではいろんなルールが発生してしまいますので、面倒に感じた人はお寺を利用しましょう。

ルールはもっとたくさんあるので「神社参り入門」でお勉強

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神社にまつわるルールはこのように喪中や忌中だけでもかなりあります。しかし、これ以外のルールも大量にありますので、それらのルールをそもそも知っていないと罰当たりという扱いを受けてしまうでしょう。

この本は祈り方から神社境内の知識や服装や作法まで幅広い知識を授けてくれますので、いろんな所に初詣で向かっている人はよんでおくべき教本となっています。

喪中の時に神社参拝以外で注意すべき事柄

神社参拝以外でも喪中期間というのは制限されてしまう行動項目が多いので、注意しましょう。知らないことで他の人の印象を悪くしてしまうことが多々ありますので、知識を貪欲に吸収していってください。

結婚式への参列

これは答えがありません。基本的に結婚式というのは慶事に該当するので本来ならばNGなのですが、自分にとって本当に大切な友人や先輩の結婚式になった場合は参加した方が良いケースも存在します。

基本的には不参加がいいのですが、絶対に参列しなければいけないような結婚式ならば相手側に確認をして先方の意向に合わせましょう。そこでOKが出たら参列してNGが出たら不参加に切り替えます。

旅行

これもできれば控えた方が良い行いの一つに該当しますが、どうしても参加した方が良い社員旅行も存在していますので、基本は不参加だけどどうしても必要ならば参加するというスタイルの方が良いでしょう。

忌中ならば絶対に避けるべきという意見や喪中だから駄目とか、喪中でも今の時代は問題ないとバラバラになっているので、自分の良識に合わせた行動を取ってください。

おせち料理

喪中期間は正月飾りを控えるのが一般的なのでおせち料理といった正月特有の料理の扱いにも困ってしまいます。これも意見が綺麗にバラバラになっているので、ご近所の風習や親類の風習に合わせた方が良いでしょう。

お祝いの料理だからNGという意見ももちろんあるので、周囲に合わせてください。特に気にしていない人ももちろんいます。

やむを得ない場合を除き喪中の時の神社参りは慎もう

喪中や忌中の神社参りは基本的にNGという考え方は現代でもやっぱり残っていますので、慎むのが正解となっています。それでも、昔と比べると考え方が緩くなっているところも増えていますので、どうしても参拝したいという方は神社側に確認してから行動しましょう。

絶対に確認しないで参拝するのは避けてください。鳥居をくぐらなければ良いという意見もありますが、これはただの屁理屈です。

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