墓石に入れる文字例の決まりや費用相場など解説!

墓石を建てるときにどのような文字を彫ってもらえば良いのか悩んでいる方に見てもらいたいです。

この記事では墓石に入れるときの費用や文字のパターン、彫り方などを紹介し、墓石に彫られた文字について詳しく解説することで疑問を解決し、お墓を建てるサポートをしていきます。

目次

墓石に入れる文字に決まりはない

墓石に入れる文字に決まりはありません。しかし、一般的な傾向があります。例えば、和型の墓石であれば○○家之墓というように家名を刻んだり、「南無阿弥陀佛」のように仏教の宗派ごとの一般的な文字列を入れたりすることが多いです。

洋型墓石やデザイン墓石には、個人へのメッセージを刻む方も増えています。これらについて詳しく解説していきます。

墓石の種類ごとにパターンがある

ベーシックな和型の墓石の他にも近年洋型の墓石や特殊な形をした墓石があり、多種多様化が進んでいます。

文字の入れ方は主に和型と洋型の2パターンに分かれています。これといった決まりはありませんが、和型と洋型で文字の向きなども違うため、和型の場合は主に宗派ごとに文字列が決まっています。

洋型の場合は宗派などに関係なく、故人に対するメッセージや一言を入れるパターンが多いです。

墓石に入れる文字例と位置や費用などを解説

墓石に入れる文字列や位置は和型と洋型で異なっています。和型の場合は各宗派で入れる文字にパターンがあります。洋型の場合は、〇〇家の墓の他にもメッセージなどの自由な文字列を入れることもあります。

文字を入れるときには石材店やお寺で彫ってもらう場合が多いので、文字入れの相場についても解説していきます。

墓石に入れる文字例と位置や費用1:和型の墓石の場合

和型の墓石の場合、「○○家乃墓」というように家名を刻むのが最も一般的です。これは宗派に関係なく、広く使われています。

ただ、宗派によって使われやすい文字の傾向はあります。 ですので、それぞれの宗派について詳しく解説していきます。

各宗派の代表的な文字例

お墓によく南無阿弥陀佛や〇〇家先祖代々と書かれてあるのをよく見るでしょう。実は、和型の墓石の場合は一般的に各宗派によって入れる文字が決まっています。日本の仏教の代表的な宗派7つについてそれぞれ代表的な文字列を以下の表にまとめてみました。

宗派文字列
浄土真宗南無阿弥陀仏、または倶会一処
天台宗南無阿弥陀佛、または○○家先祖代々
真言宗南無大師遍照金剛、または梵字を入れた後に○○家先祖代々
浄土宗南無阿弥陀佛、または梵字を入れた後に○○家先祖代々
臨済宗、曹洞宗南無釈迦牟尼佛または○を入れた後に○○家先祖代々
日蓮宗南無妙法蓮華経(ひげ文字)または、妙法を入れた後に○○家先祖代々

文字位置や書体について

和型の墓石の場合は、書体は「楷書体」「行書体」「隷書体」のような書道で使われる書体で文字を入れることが多いです。文字位置は竿石の正面に加盟や題目などを入れるのが一般的です。

その他の文字列については、竿石の正面から見て右側面には戒名や没年月日、台石の左側面にはお墓の建立年月日と建立者名、裏面には建立者名を入れることが多いです。

墓石に入れる文字例と位置や費用2:洋型の墓石の場合

近年では、洋型の墓石が普及しています。和型の墓石の場合、宗派によって入れる文字が一般的に定まっていますが、洋型の場合は自由なのでどのような文字を入れたら良いのか分からない方もたくさんいらっしゃるはずです。

ここでは、洋型の墓石によく入れられている代表的な文字列や文字位置や書体について解説していきます。

代表的な文字例

洋型墓石の代表的な文字列として、和型と同じく家名を入れることはよくあります。和型と違う点は横書きであることと、文字のフォントが異なることです。また、家紋はさりげない場所に入れることが一般的です。家名を入れる人は家のつながりを大切にしたいという方が多いです。

洋型独自の代表的な文字列としては、「絆」「ありがとう」「感謝」や家族からの想いを込めたメッセージを入れることがあります。

文字位置や書体について

洋型の墓石の場合は文字位置や書体については自由です。主に「ゴシック体」や「明朝体」のようなパソコンで使われる書体で文字を入れることが多いです。

文字位置については竿石の正面の中央部分に入れることが多く、あまり長いと改行位置の問題もあるので、文字数も1文字から4文字程度と短い方がです。

墓石に入れる文字例と位置や費用3:文字入れの費用の相場

文字入れ費用の相場は、石材店で施工する場合、文字の書体や大きさ、文字数によっても変わってきますが約2万円〜4万円です。また石材店では文字入れ費用を含めて墓石を販売している場合も多いです。ただし、戒名を入れる場合は別料金となることが多いので注意しましょう。

墓地、寺院、地域によっては10万円近くかかる場合もありますので、できれば石材店で一度見積もりを出してもらうことがです。

墓石に入れる文字例と位置や費用4:文字の彫り方の種類について

墓石に掘られる文字には掘り方に種類があるのはご存知でしょうか。掘り方にも特に決まりはなく、自由です。

もっとも一般的なのは、彫り込みという彫り方で、彫りが深く文字に躍動感をつけることができます。お手入れのしやすさを重視するなら浅い彫り方の「平彫り彫刻」や「敷石彫刻」という彫り方もあります。

お手入れのしやすさを重視するのか文字の迫力を重視するのかによって変わってくるのでじっくり検討してみましょう。

墓石に入れる文字例と位置や費用5:文字の色塗りについて

仏教では、お釈迦様の体や教えを象徴している五色というものがあり五色の中から選ぶのが一般的です。その五色とは「白」「黒(紫)」「赤」「青(緑)」「黄」で、墓石の文字の色の基本となっています。地方によって色はさまざまで、関西地方では「白」、関東地方では「黒(紫)」がです。

それ以外にも「金色」や「グレー」を入れる方や、あえて色を入れないという方もいらっしゃいます。

墓石に文字を入れる際の注意点3つ

文字を決めたらいよいよ石材に文字が彫られるときです。石材店で彫ってもらうことが多いですが、よく検討や確認をしてから彫ってもらうようにしましょう。文字を彫っているので仕上がりに満足できなかった場合や失敗したとき、すぐには修正することができません。

また、文字にはとても大切な意味や気持ちが込められていますので、いつも文字を綺麗にすることも大切です。ここからは文字を入れたときの注意点3つを紹介します。

墓石に文字を入れる際の注意点1:文字入れ前にサンプル(見本)でしっかり確認

先ほど紹介したように、彫り方にさまざまな名称があります。同じ名称でも石材店によって仕上がりはそれぞれです。彫り方のサンプルを見て、一番いい仕上がりの石材店で施工してもらうと良いでしょう。

文字色も、石材によって見栄えも違ってきます。黒い石材だと黒色の文字が目立たない場合もあります。サンプルをよく見て文字色もじっくり検討すると良いでしょう。

墓石に文字を入れる際の注意点2:文字チェックは入念に!

文字を入れた後に文字の入れ間違えに気がつくと、また一から彫り直さなければならないので、とても大変です。ですので入れる文字を決めた後、間違いはないかどうか入念にチェックするように心がけましょう。

墓石に文字を入れる際の注意点3:文字入れ後の定期的なケアを忘れずに

お墓は屋外にあるものなので、風雨にさらされて汚れてしまいます。文字は彫って入れるものですので、特に汚れが溜まりやすいです。柔らかい歯ブラシや墓石専用の洗剤なども売っているので活用しましょう。

墓石にはコーティングされているものもあるので、食器用洗剤のような汎用品などを使用するとコーティングが剥がれてしまうこともありますので厳禁です。

墓石の文字入れは事前に充分確認し、後悔しないように!

墓石の文字入れは版画や彫刻と同じで消すことができないので、安易にやり直すことができません。お墓を立てる機会はなかなかありませんし、文字を入れた後に、誤字などで後悔してしまうともう手遅れです。

どのような文字列にするか検討し、誤字などがないかしっかり確認して石材店などに施工してもらうようにしましょう。

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