供花とはどんな花?送り方や種類、相場などをまとめて解説!

供花とは、亡くなった方を偲んで祭壇にお供えするために贈るお供え物の一つです。

供花を贈りたいときは、葬儀社に依頼するのが間違いないないです。お通夜の3時間ほど前までに間に合わせるようにしましょう。供花と供花以外の贈り物についてもまとめました。

目次

祭壇や会場を飾る供花

お葬式に行くと、会場や祭壇には花がたくさん飾られています。故人の葬式で贈り物をしたいというときに、供花が思い浮かぶ人もいることでしょう。

しかしいざ贈るとなると、どのようにして贈ればよいか悩むことはありませんか。どこでどのような花を選べばよいのか、相場はいくらくらいなのか、そもそも自分は贈ってもいい立場なのかなど、供花についてのマナーやしきたりなどを紹介していきます。参考にしてみてください。

供花6つの基礎知識

供花を贈るためには、守らなければならないマナーやしきたりが存在します。多くの人の目に触れるものなので、間違ったやり方では常識を知らないと思われてしまいます。

「供花」の基礎知識について、読みや意味から始まり、種類、相場、手配の仕方、札名の書き方、マナーといった6つについてそれぞれ説明していきます。社会人は葬儀に参列する機会も少なくないでしょうから、恥をかかないためにもしっかり覚えておきましょう。

1:供花とは

供花というと、お葬式のときに祭壇や会場にたくさん飾られているのが頭に浮かびます。なぜ祭壇や会場に花が飾るのか、気にしたことはありますか。当たり前ですが、ちゃんと意味があります。

亡くなった方の冥福を祈り生花を供えることで、霊を慰めるという意味を持っています。特別な決まりはないので、亡くなった方との関係性など、気持ち次第で誰でも贈ることができます。供花という読みと意味についてもう少し詳しく説明します。

読み方と意味

「供花」は「きょうか」、または「くげ」と読むこともあるそうです。基本的なことですが、大事なことです。

一般的に供花というとお通夜やお葬式で飾られる盛り花のことで、「仏または死者に花を供えること。また、その花」のことをいいます。

亡くなった方へのお別れの気持ちを伝える「弔意」として送ります。「どうぞ安らかに」という気持ちで贈る供花は、お別れの儀式を荘厳な雰囲気で行うためにも必要不可欠です。

供花で故人の霊を慰める

供花には、故人の霊を慰めて哀悼の意を表する意味合いがあります。亡くなった方を供養するためのお花というように考えると分かりやすいでしょう。祭壇や会場を花で飾ることによって、遺族の悲しみを和らげるといった意味もあります。

供花は亡くなった方と親しかった人や親族、遠方で葬儀に参列することができなかった人から贈られます。供花が全くない葬式は寂しいので、遺族への配慮をした上でできるだけ贈るようにしましょう。

2:供花の種類

供花に用いられる花として昔は菊でしたが、最近では菊だけでなく、ユリや蘭なども用いられることが多いです。亡くなった方が好んでいた花があれば、その花を使った供花が一番です。

供花のスタイルはフラワーアレンジメント、籠アレンジ、フラワースタンドが一般的です。フラワースタンドは大きくて場所をとるので、贈れるかどうか会場に確認をとるようにしましょう。自宅葬の場合は、場所をとらない籠アレンジがです。

3:供花の相場

供花の平均的な費用は、7,500~15,000円程度が相場です。これは一基(供花の数え方)の価格なので、2つ分でる一対の場合はこの倍になります。

平均の相場に大きく差が開いているのは、比較的安価な籠やアレンジメントのスタイルを選ぶのか、高価なスタンドのスタイルを選ぶのかによって違ってくるからです。

相場を大きく上回る供花は遺族に気を遣わせてしまうこともあるので、適切な価格帯のものを選びましょう。

4:供花の手配の仕方

供花を手配する方法は、葬儀社・花屋・ネットという3つがあります。一番確実な方法は葬儀社です。訃報の知らせを聞いたら、葬儀会場に連絡して葬儀社を確認します。そして葬儀社に供花を贈ることを依頼し、日程と喪家の名前を伝えます。

花屋かネットで手配する場合は、担当の葬儀社に他で手配した供花でも問題ないかを確認しておきます。統一感を出すためにはどんな花がよいかも聞きます。

喪家に問い合わせるのは控えてください。

5:供花の札名の書き方

供花は祭壇に飾られるので、札名も参列者の目に触れます。供花に添える札名は、遺族や親族だけでなく、参列者にも誰から供花が贈られてきているものなのかを示す役割もあります。

色々なパターンがありますが、法人で送る場合、個人で送る場合、親族が連盟で送る場合とに分けて説明していきます。

札名にも当然マナーは存在します。葬儀社などプロに任せておけば大丈夫だろうではなく、自分でしっかり常識を抑えておきましょう。

法人が送る

法人で贈る場合に一番多いのは、会社や職場関係でしょう。

まず会社のの代表者から贈る場合です。会社のお金で供花を出すので、○○株式会社、または株式会社○○代表取締役(名前)と正式名称で記載します。長すぎる場合は(株)と省略する場合もあります。

社員一同で贈る場合は、「○○株式会社○○営業部一同」と社名と部署名も正式名称で書き、最後に一同とつけます。書き方に困ったら花屋ではなく葬儀社に相談しましょう。

個人で送る

次に個人です。個人で供花を贈ったことがあるという人は意外と少ないのではないでしょうか。個人で贈るときは、一行でフルネームを明記するようにしてください。それ以外は特にありません。

また、「個人事業主」として供花を贈る場合は、会社で贈るときと同じように「会社名・肩書き・個人名」を正式名称で書くようにしましょう。一個人として出すのではなく、個人事業主として供花を贈るのですから会社名と個人名も必要です。

親族が連名で送る

そして親族で連名の場合です。親族同士でまとめてお金を出し合って贈るときは、親戚一同としましょう。亡くなった方の親戚が連名で贈るときは、人数が少なくても「一同」と記載し、一人ずつ名前を書くようなことはあまりありません。

兄弟の連名で贈る場合は、例えば三兄弟だとして、右から長男、真ん中が次男、左が三男といった順番で明記します。兄弟の数が多いときは「兄弟一同」とするか、葬儀社と相談して書く人数を決めます。

供花のマナー

ここまで、供花を贈る際の相場や種類、手配の仕方や札名の書き方について説明してきました。しかし実際に供花を贈るためには気をつけなければならないことがあります。手配のタイミング、お葬式の形式に注意、供花のお返しという3点のマナーを説明していきます。

供花を贈ることは頻繁にあることではないので、知らなければ知らないで済んでいくこともあるでしょう。ですが常識として、頭の片隅にでも覚えておいてください。

手配のタイミング

まず手配のタイミングです。できればお通夜の3時間ほど前までに間に合わせるのが理想です。訃報を知ったらすぐに注文するようにしましょう。

もし葬儀に間に合わなかったとしても、49日が終わる前なら遺族の自宅に贈るようにすると、仏前に飾ってもらうこともできます。

この場合はスタンドではなく籠盛りなどのアレンジメントが良いです。花の色は同一色ではなくやさしい色合いの花を選ぶと、心を穏やかにしてくれるでしょう。

お葬式の形式に注意

供花のマナーは宗教によって異なります。供花を選ぶときは、葬式の形式について事前に葬儀社に確認しておきましょう。

仏教と神道では籠盛りにしたアレンジメントが一般的ですが、フラワースタンドを一基贈る場合も多いです。使用する花は菊や蘭、百合などの白い花をメインとして、華美にならないように調整します。

キリスト教の場合は籠盛りのフラワーアレンジメントで、百合やカーネーションなどの花が選ばれることが多いです。

供花のお返し

供花を贈ると、遺族からお返しがあることもあります。供花には、亡くなった方と遺族に対する思いやりの気持ちがつまっているので、そのような厚意にはお返しをした方がよいと考えるからです。

お返しの品は、贈った供花の半分~1/3程度の金額のもので、お茶や菓子、石鹸などの消えてなくなるものや、タオルやハンカチなどの実用品などが多いです。お礼状や幅広い価格帯のあるカタログギフトを利用される方も最近は増えています。

供花以外の贈り物

供花は入院中だったり遠方だったりなどの事情で葬儀に参列できなかった方や、会社名義、亡くなった方と特に親しかった方や遺族が連名で贈ることが多いです。

亡くなった方や遺族への贈り物として、供花以外にはどんなものがあるでしょう。香典を贈るのが一般的ですか、地域によっては供物を贈る習慣が残っているところもあります。それぞれを説明するとともに、供物を贈る場合どんなものを贈ればよいか、一般的なものを紹介します。

香典を贈るのが一般的

香典とは亡くなった方と関係のあった人が霊前に供えるお金のことをいいます。

香典の金額の相場は、亡くなった方との関係性にもよりますが三千円~十万円の間となります。なるべく偶数は避けて、無理なら紙幣の枚数を奇数にしましょう。

お金を包むときは中袋に入れると丁寧です。剥き出しのまま鞄に入れるのではなく、袱紗に包んで持ち歩くのがマナーです。香典を渡すタイミングはお通夜でも葬儀でも、いずれか一回で大丈夫です。

供物を贈る習慣が残る地域もある

供物とは、お葬式や法要で亡くなった方を偲んで祭壇にお供えするために贈るお供え物のことです。なんでもいいわけてはなく、場合によっては失礼にあたってしまうこともあるので、葬儀社に依頼するのが間違いないでしょう。

相場としては5,000円~10,000円程度です。持参する場合は3,000円程度でも大丈夫です。供物は、お通夜・葬儀を通して飾られることがほとんどなので、できればお通夜の前に持っていきましょう。

一般的な供物

供物を贈る際は、供花のように宗教によって違ってくるので注意が必要です。

仏式では肉や魚、酒類を贈るのは適しません。線香、抹香、ろうそく、果物、干菓子、缶詰めなどがよいです。対して神式では、肉も魚も酒類も問題ありません。他には海産物、和菓子、果物、五穀などもよいとされています。

キリスト教では祭壇にお供えする習慣がないので、供物を持参しても飾る場所がありません。何か贈りたいときには供花を贈りましょう。

弔意を込めて供花を贈る

供花に焦点を当てて、読みや意味、贈り方、手配の仕方、贈るタイミングなどについて紹介してきました。いかがでしたか。

供花は亡くなった方との関係性によって、誰でも贈ってよいです。亡くなった方と遺族に対する思いやりを込めて供花を贈りましょう。

その際はマナーやしきたりなど守るべきものは守ってください。悩んだり分からないことがあったりしたら、必ず相談しましょう。遺族へ配慮することも忘れないでください。

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