家族葬に参列する時のマナーを紹介!服装や香典などについても解説

この記事は家族葬に参列する時のマナーについてまとめました。

あなたは家族葬に参列した経験がありますか。近年では故人や遺族の意志で家族葬で葬儀を行う人が増えています。マナーを知ることで、遺族に負担をかけず、正しく対応することができます。ぜひ読んでみてください。

目次

家族葬の参列マナーとは

故人や遺族の意志で、親族や親しい友人などのごく近しい方々で、葬儀を行うことを家族葬といいます。比較的新しい葬儀のスタイルで、明確なルールやマナーを知る人は少ないでしょう。

時代の変化と共に、家族葬は増えていくと言われています。この記事は、家族葬に参列する時のマナーについてまとめました。

家族葬に参列すべきかどうか

基本的に家族葬を行うという場合は、お通夜も含め参列しないと考えていいでしょう。また訃報連絡の文面に、不要(遠慮する、お断りする)となっている場合や、葬儀場や日時に関する情報がない場合は、参列するべきではありません。

しかし、葬儀場や日時に関する情報があって、辞退する旨の文章がない場合は、遺族に参列願いの意志があると考えていいでしょう。それでも判断に迷う時は、参列していいか遺族に確認した方が確実です。

家族葬に参列する時の6つのマナー

葬儀のマナーは、地域や遺族の宗派などで違いがあり、其々が完全に身につけているわけではないでしょう。一般的な仏式の宗派以外では葬儀の一連の流れを他の参列者を見て真似る、ということもあります。

この記事は、故人を見送る大切な葬儀の意味を含め、家族葬ならではの注意すべきポイントやマナーをまとめました。

1:服装

家族葬に参列する際の服装は、喪主の考えによって決まります。喪服は各式によって、正喪服・準喪服・略喪服の3つに分けられます。家族葬は一般的に喪主も参列者も、準喪服で行うことが多いでしょう。

また「平服でお越しください」と言われた場合は、普段着ととらえないようにしましょう。略喪服という意味で、ダークグレーや紺色などシックな色で男性ならスーツ、女性ならスーツやアンサンブル、ワンピースの装いがいいでしょう。

男性の準喪服

男性はダブルかシングルのスーツで、いずれも黒を選びます。ワイシャツは、ボタンダウンを避けレギュラーカラーの白無地がいいでしょう。ネクタイは黒の無地や織り柄で、タイピンはつけません。足元は黒の靴下、黒の靴で統一して参列しましょう。

女性の準喪服

女性はスーツかパンツスーツ、アンサンブルまたはワンピースのいずれも黒で、スーツはインナーも黒を選びましょう。素材は、黒無地やシンプルな織り柄、光沢は控えて透けすぎないものを選びます。

スカートの丈は少し長めのミディアム丈がいいでしょう。袖丈は、夏であれば半袖でかまいません。ストッキングと飾り気のないパンプスも黒で統一して参列しましょう。アクセサリーは、涙の象徴とされる一連の真珠を選びましょう。

2:参列順

一般的な葬儀の席順は、喪主、遺族、親族と血縁関係の深い人から上座に座っていきます。最近の葬儀会場のレイアウトは、中央に通路があり、左右に席が並んでいるのが一般的です。向かって右側が親族席、左側が一般席とよばれます。

家族葬や自由葬など、小規模に行う場合は葬儀の流れも比較的自由で、席順も厳密でないことが多いでしょう。喪主の席のまわりに遺族、後ろに親族が座るなど、その会場に合わせて参列しましょう。

3:お悔みの言葉

本来の葬儀では、受付時に「この度はご愁傷さまでございます。」など、端的にお悔みの言葉を述べるのが望ましいでしょう。家族葬は、受付を設けていない場合があるので、その場合は遺族にお悔みの言葉をかけます。

お悔みの言葉は、遺族を慰め労わる言葉をかけます。その際に重ねる、重ね重ねなど不幸が重なる意味やまた、度々など不幸が再び来る、死ぬ、死亡数字の九や四となど死を連想する忌み言葉を使用しないようにしましょう。

4:お焼香について

葬儀を経験する機会は少なく、前の人に習ってお焼香する場合が多いでしょう。基本的なやり方は、右手の親指と人差し指、中指の三本で抹香をつまみ目の高さまで持ち上げます。そして、指をこすりながら香炉の中に落とす動作を1~3回行いましょう。

5:お香典について

家族葬の場合、香典を辞退される場合が多いでしょう。連絡を受けた段階で、香典や供花を辞退されたら、素直に従いましょう。何の申し出もない場合は、念のために香典を用意しておきましょう。

香典の金額は、故人との関係や自分の年齢で変わってきます。知人・友人として包む時は、5000円~1万円程度の金額を用意する人が多いでしょう。より親しい間柄であれば、これ以上の金額を用意しても問題はありません。

6:挨拶について

ご遺族に対する挨拶は、前項にあるお悔みの言葉と捉えていいでしょう。一般的な葬儀では、後に会食を設けることがありますが、家族葬の場合はない場合が多いです。

そのような時は長居せず、喪主に「どうぞ、お力落としのないように。」などお悔みの言葉を一言かけてから帰宅しましょう。

家族葬に参列する時に知っておきたい5つのこと

一般葬ではなく、家族葬で葬儀を行いたいというご遺族には、さまざまな内情があるでしょう。遺族に負担をかけないためにも、家族葬に参列する際に5つのマナーを押さえておきましょう。

1:家族葬に参列できる範囲

家族葬は声をかける範囲に特に決まりはありません。家族葬とは、家族が呼ぶ人を決めることができる葬儀とも言えます。

親族にも声をかけずに、家族だけでというケースや、親族や近しい友人にも声をかけて故人を送りたい、など葬儀の形はさまざまです。

2:案内状の見方

葬儀の案内状は、喪主から見た間柄・故人の名前・亡くなった日付から本文が始まり、終わりに家族葬として行う旨やお花・お供・お線香は辞退させてもらう意志が記されています。

一方で参列願いの場合は、通夜や葬儀、告別式の日程・時間・場所・葬儀場の電話番号などが書かれているでしょう。

3:家族葬と一般葬の違い

家族葬と一般葬の違いは、前項で述べた通り周囲に亡くなったことをアナウンスせずに、家族が参列してほしい人を内々に呼ぶということです。そのため、名木(式場前の看板)や指差し忌紙などが用意されません。

4:家族葬の理由

冠婚葬祭全てに言えることですが、葬儀もこれまでは付き合いで参列しているケースもあり、遺族は参列者が故人とどのような関係なのか、わかりずらいという欠点がありました。そのため本当に親しい人達だけで、故人を偲ぶことができるのが大きな理由でしょう。

また、一般葬は高額な費用を用意しなければならず、家族葬で負担を軽くするというのも理由の一つでしょう。

5:参列できない場合にできること

参列できない場合は、手紙をしたためるといいでしょう。故人との関係を述べて遺族への弔意を表すこと、故人との思い出や感謝の念を伝えましょう。ご遺族は自分の知らない、故人の一面を知るいい機会になるでしょう。

また家族葬が行われ、49日が過ぎたらお返しの要らない程度の線香やお菓子、お花を渡してもいいでしょう。その際には先方の都合を確認してから伺いましょう。

家族葬の参列マナーを正しく知っておく

いかがでしたでしょうか。家族葬は、ご遺族の意思を尊重することが何よりも大切なマナーになります。

訃報を受けた際には、どのような形になってもご遺族へ弔意を表し、お悔みの言葉をかけることを忘れずに対応しましょう。

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