妊婦がお通夜に参列しても良い?妊婦とお通夜にまつわる迷信も紹介

お通夜やお葬式は、大切な故人とお別れを告げる大切な機会です。

しかし体調が変化しやすい妊婦は、参列する時に色々と気をつけなければならない事もでてきます。今回は妊婦がお通夜に参列する時に気をつけたい事や迷信などを紹介します。事前に下調べをして、参列しましょう。

目次

妊娠中にお通夜は参加しても良い?

冠婚葬祭のマナーとして、妊婦がお通夜に参加するのはNGではありません。しかし体調を崩しやすい妊娠中は、マナー上問題無いとしても、地域や状況によっては、断られる場合もあります。

自分自身の体調を冷静に見極めながら、先方に迷惑がかからないようにするのが参加するための第一条件です。

妊婦がお通夜に参列するときの服装

お通夜に参列する時は、当然服装に気を配ります。しかし体型も変化する妊娠中は、今までと同じ服や靴では、着れない事もあるでしょう。妊娠中にお通夜に参列する際の服装マナーは、次のとおりです。

喪服じゃなくてもいい

今までの喪服が着れない時には、喪服じゃなくても問題ありません。しかしその場にふさわしい服装を心がける事は大切です。

喪服以外の服を選ぶ時には、光沢や装飾が無い黒・紺・グレーのカラーにしてお腹をしめつけないゆったりとしたワンピースが良いでしょう。気温が低い日なら、妊婦にとって冷えは大敵なので、黒かグレーの防寒アイテムも必需品です。

妊婦がお通夜の参列で気をつける5つのこと

大切な故人のお通夜なら、できる事なら参列したいと考えます。しかしお通夜の主役は、あくまでも故人と遺族です。穏やかに故人を見送る環境を整えるためにも、お通夜に参列する際に気をつける事を知っておきましょう。妊婦がお通夜に参列する時に気をつける事を5つピックアップしてみました。

1:体調を崩しやすい

どんなに体調万全でも、体調が急変しやすいのが妊娠中です。妊娠していなくても、何かと気疲れをしてしまいやすいお通夜は、妊婦は特に負担になります。つわりがひどい時期には、線香の香りで体調を崩してしまう事もあるので、注意しましょう。

お通夜に参列するなら、できれば安定期に入った5ヶ月以降がです。

2:周囲の人に心配される

妊婦中にお通夜に参列すると、周囲の人から気を使われるのは必然です。体調そのものを心配する場合だけではなく、地域によっては迷信に基づいて心配する場合もあります。

お通夜に参列する時には、万が一の緊急事態の際の事前確認などを、下調べし準備しておく事も大切です。遺族にも前もって連絡して、情報共有しておくと良いでしょう。

3:地域によって妊婦はお葬式に参列できない

地域によっては妊婦がお通夜や、お葬式に参列できない場合があります。特に立ちっぱなしになる事が多いお葬式は、体調の事を考えると避けた方が良いと考える人も多いです。

引越し先や嫁ぎ先であれば、その地域に根付いた習慣があるので、参列する前に調べて置くと良いでしょう。

4:参列する前に医師に相談する

お通夜は、妊婦にとって体力的にも精神的にも負担がかかってしまいます。体調も変化しやすいので、お通夜に参列する際には自己判断せずに、かかりつけの医師に相談しましょう。

相談する時には、日帰りなのか宿泊が必要なのか、移動距離はどのくらいなのかを伝えて細かく相談する事が大切です。遠方に向かうようであれば、緊急事態に妊婦を受け入れてくれる病院を調べておくと良いでしょう。

5:参列してよいか事前にご家族に確認しておく

妊婦がお通夜に参列する際には、前もって遺族にその旨を連絡しておく事が一番大切です。遺族に事前に連絡しておくと、万が一体調を崩した時に休める場所があるかなども確認できます。事前連絡をすれば、自分自身が安心するだけではなく遺族の心構えができます。

もしも相手が何色を示してしまうなら、無理して参列してはいけません。別な方法で心をこめて、故人を見送りましょう。

妊婦が参列を控えたほうがいい場合3つ

遺族も参列を受け入れてくれ、どうしてもお通夜に参列したいと思っていても、避けた方が良いシチュエーションは3つあります。会場で万が一の事があっては、自分自身た大変な思いをするだけではなく、故人の旅立ちの舞台を乱しかねません。

妊婦はいつ何があるかわからないので、次の3つの事が起きたら参列は諦めた方が懸命です。

1:直前に体調が悪くなった

ちょっとした体調の変化も見逃せないのが、妊婦です。お通夜に参列する前に、少しでも体調の異変を感じたら無理をせずに安静にしていましょう。これは参列する前に限らず、お通夜の参列中も同じです。

故人にゆっくりお別れを伝えたい気持ちも分かりますが、お通夜に参列してもあまり長居をせず、帰宅しましょう。

2:臨月である

臨月に入った妊婦は、お通夜の参列を避けた方が無難です。体調も安定している事から、大丈夫だろうと考えてしまいがちですが、臨月に入るといつ出産してもおかしくありません。

陣痛が始まると、自身だけでは解決できなくなり遺族にも負担をかけてしまいます。母子にも大きな負担がかかるのも、避けられません。しかし、とても近い親族であれば当てはまらない場合があります。その際は、遺族と相談して参列するかどうか決めます。

3:地域の風習で妊婦の参列がタブー

地域によっては、妊婦はお通夜やお葬式の参列がタブーという風習が残っています。その風習が現実的かどうかは別として、それを押し切って参列するのは避けましょう。

やはりこれも参列する前に、遺族や周囲の人達に確認しておくと安心です。

妊婦がお通夜に参列しないときのマナー

体調面の事を考えたり、地域の風習によりタブーだったりでお通夜に参列できない時も、あるでしょう。やむを得ずお通夜に参列できない時は、正しいマナーでできる限りのお見送りをする方法があります。

直接お別れを伝えられなくても、供花やお香典を贈ると良いです。他にも弔電を打つ事で、故人や遺族に気持ちを伝える方法もあります。

妊婦とお葬式にまつわる迷信について

妊婦がお葬式に参列しない方が良いという言い伝えは、なぜ生まれたのでしょうか。その言い伝えに現実味が無いと分かっていても、耳にしてしまったら見過ごす事はできません。迷信を聞いて不安に感じるようであれば、対策してから参列するのがです。妊婦のお葬式にまつわる迷信は、次のような内容があります。

迷信の内容や対策、なぜ迷信は生まれたのかを調べると、母子の健康を願う人達の優しさが伝わってきました。

1:お葬式に行くことを不安視する迷信

妊婦がお葬式に参列すると、お腹の赤ちゃんに影響するという言い伝えが地域によっては存在します。その言い伝えとは、お葬式に参列するだけで、あざのある赤ちゃんが生まれるとか、お腹にいる赤ちゃんがあの世に連れて行かれるとか、妊婦にとって不安を掻き立てられるものばかりです。

参列する時には、信じていなくても万が一お腹の赤ちゃんに何かあったら自身を責めかねません。不安になったら参列しないのも選択肢のひとつです。

2:妊婦とお腹の赤ちゃんを守るための迷信

妊婦を不安にさせる迷信の他に、それを防ぐための迷信も伝えられています。もしその迷信により、不安に感じてしまったら対策をして参列すると安心です。お葬式に参列する時には、鏡を外側に向けてお腹に入れたり、赤い布をお腹に巻いたりすると良いと言われています。どちらの方法も、邪の力からお腹の赤ちゃんを守ると効果があるという言い伝えの一例です。

なぜ妊婦とお葬式にまつわる迷信があるのか

なぜここまで非現実的な迷信が今でも言い伝えられているのでしょうか。妊婦とお葬式の迷信は、現在ほど衛生環境が整えられていない時代に、妊婦が命を落としてしまう事が多かった事から始まります。人が多く集まるお葬式は、妊婦にとってリスクをともなう環境でした。その環境から守るために、周りの人達が造り上げた迷信と言われています。

もともとは母子の健康を心から望む思いやりの心からうまれた迷信といえるでしょう。

妊婦は体調などを考えながら参列しよう

故人との関係が深ければ深いほど、お通夜やお葬式などで直接お別れを告げたいものでしょう。しかし自身の感情だけに流されず、参列するかどうかを慎重に見極めましょう。

会場で体調を崩すと、自分自身だけではなく遺族にも大きな負担を与えます。参列する人が全員、心残り無く故人をお別れができるように体調などを考える事が大切です。

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