身内が亡くなった人にかける言葉は?お悔やみメールの基本も紹介

身内に不幸があった人への挨拶10個と、お悔やみメールの基本3つをご紹介します。

不幸事はないにこしたことはありませんが、起こる時は突然起こります。そんな時でも、親族に失礼にならないような、心のこもったお悔みの挨拶ができるように参考にして下さい。

目次

身内に不幸があった人への挨拶は言葉を選ぶべき

この記事では、絶対に知っておきたい、身内に不幸があった方への挨拶10個とお悔やみメールの基本3つをご紹介します。いざという時のために、ぜひ身に付けておいて下さい。

身内に不幸があった方への挨拶には、言葉を選ぶ必要があります。不幸は突然のことが多く、相手の状況もわからないことがほとんどです。そんな中でも、相手への気遣いと故人への心のこもった内容を含めた挨拶をするように心がけましょう。

身内に不幸があった人への挨拶10個

それでは、身内に不幸があった人への挨拶10個を見て行きましょう。挨拶をする人との間柄を考えて言葉を選ぶようにして下さい。

取引先などのビジネスシーンにおける相手の場合と、親しい間柄の場合では、内容は同じであっても言葉を変える必要があります。普段の精神状態ではなくなっていることもありますので、慎重に挨拶文を考えるようにしましょう。

では、一般的な例文をご紹介して行きますので、ぜひ参考にして下さい。

1:心中お察しいたします

「心中お察しいたします」は、身内に不幸があった方への挨拶として、相手がどんな間柄でもよく使われる表現です。

この挨拶には、辛い事や悲しい事があった時の、相手への思いやりの気持ちが込められています。「察する」という言葉には、「推測する」という意味があり、その言葉を丁寧な表現にしています。

読み方は「しんちゅう」で、「しんじゅう」とは意味が大きく異なるので注意しましょう。

2:この度はご愁傷様です

「この度はご愁傷様です」というフレーズは、身内に不幸があった方への挨拶で、最初に声をかけるときに最もよく使われます。

ご愁傷様の「愁」は「悲しく思う」という意味があり、「愁傷」という熟語にすることで。相手に対して「気の毒に思う」という意味を持ちます。

3:お悔やみ申し上げます

「お悔やみ申し上げます」は、身内に不幸があった方への挨拶の定型文として用いられます。「お悔やみ」は、「死に対して悲しむ」という意味があり、「お悔やみ申し上げます」は「相手の不幸に対して残念に思う」という意味が込められています。

さらに深く悲しみを表現する時の挨拶としては、「心よりお悔やみ申し上げます」という言い方もよく用いられます。

4:安らかなご永眠をお祈りいたします

お悔みの挨拶として弔電を送る際、「安らかなご永眠をお祈りいたします」と最後に添えられることが一般的です。この定型文は文頭に使われることはありません。文の締めくくりに使いましょう。

人の死を表現する言い方として、「永眠」・「死去」・「他界」などがありますが、「永眠」という言い方は、相手に対して一番情緒的なニュアンスを感じさせます。

「死去」は事務的なニュアンスが強いので、不幸事での挨拶では避けましょう。

5:心から哀悼の意を表します

「心から追悼の意を表します」は、主に弔電で使われる表現です。

「心から哀悼の意を表します」の「哀悼」は「あいとう」と読みます。哀悼の意味は、漢字のとおり、「哀」は悲しみを表現し、「悼」には不幸事に対して悲しむという意味があり、これらを合わせて、人の死を悲しんでいることを表す言葉になるようです。

さらに丁寧な挨拶文を送る場合には、「謹んで」を冒頭に付け加えましょう。

6:○○様のご生前は大変お世話になりました

「ご生前は大変お世話になりました」と、遺族に感謝の気持ちを表す表現も一般的です。特に、故人が先輩や上司、目上の方の場合にはよく使われます。

さらに、「何のご恩返しもできない内にお亡くなりになられ、誠に悔やまれてなりません」などと付け加えると、さらにお世話になった気持ちを強く伝えることができます。

7:お悔やみの申し上げようもございません

不幸がお子様の場合などに相応しい挨拶として、「お悔やみの申し上げようもございません」というフレーズが使われることがあります。

この挨拶には「かける言葉が見つからないほど悲しく感じている」という意味合いがあり、遺族の方への悲しみに対して送られます。

また、遺族の方へのさらなる慰めの気持ちを伝えるために、「この度のご不幸、もう胸がつぶれる思いです」などのフレーズが一緒に添えられることが多いです。

8:お慰めの言葉もございません

「お慰めの言葉もございません」というフレーズは、若い方を亡くされた遺族の方へかけられることが多いです。故人のこれからを楽しみにしていたであろう遺族に対して、「本当に残念である」という気持ちが込められています。

しかしながら、遺族の気持ちは遺族にしかわからない部分もあり、どのような言葉をかけるべきか見つからないことも多いでしょう。

9:あまり気を落とされないように

身内に不幸があった方への挨拶の際、「頑張ってください」などと遺族の方への負担になるような言葉はタブーです。「少しでも悲しみが癒されることを望んでいる」という意味を込めて、「あまり気を落とされないように」と声をかけましょう。

少しでも元気を出して欲しいという気持ちを込めて言葉を送って下さい。

10:何かあったらいつでも連絡してください

親しい方が身内に不幸があった方への挨拶として、「何かあったらいつでも連絡してください」という言葉を送ることがあります。

「何かあれば自分を頼りにして欲しい」という意味を込めた言葉で、遠方ですぐに駆け付けることができない親しい方などにかけることも多いフレーズです。

身内を亡くされて、遺族の方が失望感を覚えていることもありますので、「相手への励みの言葉」として受け取られるように伝えましょう。

お悔やみメールの基本3つ

近年では、SNSやメールは身近なものになり、生活から切っても切り離せない存在になっています。そのため、身内に不幸があった方への挨拶も、メールやラインで送られて来ることがあります。

ここからは、お悔みのメールを送る時のポイントや注意することをご紹介しますので、ぜひ参考にして下さい。

メールは、直接会って伝えるよりも表情や感情が伝わりにくいため、言葉の選び方や使い方には、十分に気を付ける必要があります。

基本1:件名はわかりやすくする

メールでお悔みの言葉を送る時には、件名をわかりやすくしましょう。件名はシンプルに、「心よりお悔やみ申し上げます」などのわかりやすい言葉が相応しいでしょう。

また、本文では「たびたび」などの重ね言葉や、「死」という表現は決して使用しないよう、十分注意して下さい。

基本2:時候の挨拶は不要

一般的なビジネス文書や目上の方への手紙などでは、時候の挨拶を文頭に持ってくることがマナーですが、お悔みのメールでは時候の挨拶は不要です。

時節の挨拶とは、夏であれば「暑中お見舞い申し上げます」や、その月々に合わせた「〇○の候」などの表現です。

また、「いつもお世話になっております」などの文も省いて、最も伝えたいお悔みの内容をメインで送るようにしましょう。

基本3:亡くなった方には敬称を使う

例えば、亡くなった方がとても親しい方で名前で呼び合う仲であっても、遺族方へのお悔みのメールには必ず敬称を付けましょう。

お悔みのメールを送る場合は親しい間柄の方が多いでしょうが、どんな間柄の場合でも、敬称は必須です。

例えば、お父さんの場合には、「ご尊父様・お父様・お父上」などとし、子供の場合であれば、「ご子息・ご令息・ご息女・ご令嬢」とします。最後に「様」を付ければさらに丁寧になります。

身内に不幸があった人への挨拶の仕方を覚えましょう

ここまで、身内に不幸があった人への挨拶10個とお悔やみメールの基本3つについて見て来ましたが、ご理解いただけたでしょうか。

不幸は、いつ誰の身に降りかかるか予測できません。突然の訃報が入った時でも、遺族の方へお悔みの挨拶ができるように、しっかりと覚えておきましょう。

さらに、「お悔やみ」に限らずさまざまな場合の挨拶を覚えておけば、社会人として恥ずかしくありません。

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