勤務する会社に慶弔金の支給を申請されたことがありますか。
冠婚葬祭や怪我をした場合などに、会社側から支給されるお金です。人生の節目においては慶弔金支給の制度を活用し、お財布を潤してみましょう。この記事では慶弔金について詳しくご紹介します。
慶弔金とは
慶弔金とは、会社に勤めておられる方が冠婚葬祭や罹患された時などに、従業員の待遇として支払われる給付金です。気が引けてしまう際には「もらえるものはもらっておいた方がいい」と、半ば図太くなることも一案です。
慶弔金は「おめでとう」「ご愁傷様」といった意味合いが込められたお金です。会社の制度を上手に生かして、日頃の生活を豊かに送りましょう。
慶弔金の申請の仕方
慶弔金の申請は、本人が会社側に書類提出を含めた報告を行うことで受理されます。慶弔金を申請することになった事実の有効期限内に届け出ます。
会社によって必要となる書類の規定は異なりますが、「慶弔見舞い金支給申請書」といったものを書いて申請します。記入もれのないように気をつけましょう。
慶弔金は所得税に課税される?
慶弔金は課税対象とはなりません。あまりに多くの金額が支給された場合は別ですが、基本的に税金はかからないと覚えておいていいでしょう。非課税のお金を大切に頂戴し、生活に生かしていきましょう。
慶弔金って?種類と相場の紹介
結婚祝い金や本人弔慰金などの慶弔金の種類と、金額の相場についてご紹介します。出産祝い金、家族弔慰金など、いつか該当する状態になる可能性のある項目をチェックしておきましょう。
結婚祝い、出産祝いなどおめでたい場面から、家族が亡くなる、ご自身が怪我をするなど、不測の事態が発生する場面において、慶弔金の制度はとてもありがたく感じられることでしょう。ぜひ申請してみてください。
慶弔金の種類と相場1:結婚祝い金
会社からの「結婚おめでとうございます」というお祝いの意味が込められたものが「結婚祝い金」です。とてもハッピーなお祝いを、嬉しく受けとることができるでしょう。相場は1万円から3万円ほどです。
これからパートナーと生活を始め、たくさんの喜怒哀楽を積んでいく方にもたらされる、ひとつの祝福です。大変なことも多い結婚生活ですが、周りの方々から受けとったお祝いの心を思い出して、二人で困難を乗り越えてください。
慶弔金の種類と相場2:出産祝い金
「子どもさんを授かったのですね、おめでとうございます」という意味合いの込められたお金が「出産祝い金」です。何かと物入りな出産時のお財布を潤してくれます。金額の相場は1万円から3万円ほどです。
これから始まる大切な子どもさんとの暮らしを、楽しみに、気を引き締めて乗り越えて行ってください。子どもさんの幸せを守るためにも、しっかりと仕事をこなし、笑い声の絶えない素敵な家庭を築き上げましょう。
慶弔金の種類と相場3:本人弔慰金
会社に勤務していた本人が亡くなった場合、ご遺族に渡されるお金が「本人弔慰金」です。亡くなった従業員を悼み、弔意が示されます。悲しむご遺族にとって、ありがたいお金となります。
金額の相場は、業務上のことで亡くなったか、業務とは関わりのないことで亡くなられたかによっても変化します。また、生前の給与額によって差異があるという会社もあります。5万円から10万円という辺りが一般的です。
慶弔金の種類と相場4:家族弔慰金
会社に従業している方のご家族が亡くなった場合、支給されるのが「家族弔慰金」です。続柄にもよりますが、金額の相場は1万円円から5万円ほどが一般的です。亡くなられた方の続柄によって、あるいは会社によっても変動することがあります。
悲しみに沈みながらも出勤する従業員の方へ、励ましとなるような弔慰金です。
慶弔金の種類と相場5:傷病見舞金
従業されている方が、怪我や病気を得てしまった場合に支給されるのが「傷病見舞金」です。人生に突然、降って湧いたように怪我や病気が巡ってくることは、誰にでも起こり得ます。
支給額の相場は1万円から3万円ほどとなります。業務上でのことか、業務外のことかによっても変動します。励ましの込められた、会社から支給される慶弔金を、大切に受けとりましょう。
慶弔金の種類と相場6:災害見舞金
災害が起き、被災した場合に会社から従業員の方へ支給されるのが、「災害見舞金」です。相場は2万円から10万円ほどとなります。地震や津波、豪雨など、日本各地、どこでも被災地になる可能性があります。
いざという時にしっかり越えて行けるよう、身を守ってくれるお金のことも大切に考え、少し蓄えておくことをします。気を引き締めて、日々の生活を送りましょう。
慶弔金申請時に気をつけるポイント4つ
会社側に対して慶弔金を申請する際、申請資格を満たしているか、有効期限内かどうか、事実を証明できる書類はあるかなど、いくつか気をつける必要のあるポイントがあります。慶弔金の申請前に項目をチェックしておきましょう。
慶弔金申請時に気をつけるポイント1:申請者は申請資格を満たしているか
弔慰金の申請に際しては勤続年数など、申請資格を満たしているかどうかを確認する必要があります。試用期間中として勤務を行なっている方の場合、慶弔金支給の対象とならないことがあります。
慶弔金の支給対象者は勤続6ヶ月以上の従業員、といった規定となっていることもあります。申請する前には、しっかり確認しておきましょう。
慶弔金申請時に気をつけるポイント2:有効期間内か
弔慰金の支給される事柄が身に起きたことが、申請の対象となる有効期限内かどうか、確認しましょう。結婚した事実から2年が経過している場合など、傍目から見ても申請には遅い印象となります。慶弔金の制度を理解し、有効に活用していきましょう。
慶弔金申請時に気をつけるポイント3:証明できる書類はあるか
慶弔金の支給を受けるには、慶弔金の対象となった事実を証明する書類を用意しておく必要があります。怪我や病気であれば医師による診断書、親族が亡くなった場合は、従業員本人との続柄が証明できる書類などが有効です。
慶弔金申請時に気をつけるポイント4:申請書類の書き方は規定に沿っているか
慶弔金の申請には書類提出が必要で、その内容を適切に記入する必要があります。「従業員としての所属はどこか」「入社した年月日」「慶弔金の対象となる事柄」といった項目を記入するのが一般的です。丁寧に書き記し提出しましょう。
万が一の為に慶弔金の事を理解しよう!
会社の規定となっていることですから慶弔金の申請について、ためらうことはありません。申請資格があるならありがたく頂戴しましょう。特に日頃から良い姿勢での勤務を続けているなら、堂々と申請できるはずです。
人生においてはいつ何が起きるか予測がつかず、少しでも多くのお金が預金通帳に入っていたなら、わずかでも安心できます。会社の規定を把握され、未来をより良き展開にするため、十分に生かしていきましょう。