喪中期間の目安と喪中ハガキの例文を紹介!正月のはどう過ごす?

喪中の期間の目安や、喪中はがきを出す範囲や文例、お正月の過ごし方について深堀してみました。

喪中というとイメージしにくく、迷うことも多めです。喪中に関する一般的な目安を知っておくと便利です。知ることで、喪中を普通に過ごせるようにしましょう。

目次

喪中とは

喪中とは、肉親や親戚など近親者が亡くなり、一定の期間、自宅にこもって身を慎むことを指します。

一般的に、一周忌までの期間が喪中で、お正月の年賀状、おせち料理、新年会などの祝い事は控える人が多いでしょう。喪中期間中の遺族は、お祝い事や遊興の行事を控えます。お中元やお歳暮などのやり取り、結婚式などのお誘いにも配慮が必要です。

忌中との違い

「喪中」の「忌中」もマナーや過ごし方は共通していますが、期間が違っています。「「喪中」は一年間、「忌中」は四十九日が目安で、神式では五十日祭、キリスト教では一か月の召天記念日または五十日祭までとされるのが一般的です。

「喪中期間」は宗教を問わず一年間とされることが多いです。

一般的な喪中期間

故人との続柄によって、喪中の範囲やその期間が異なります。自分を基準に0親等から3親等までありますが、喪中はがきは自分(配偶者)から見て2親等までは出すのが一般的です。

0親等:配偶者

1親等:実の両親、義理の両親、子ども

2親等:兄弟、姉妹、孫、祖父母、兄弟の配偶者、配偶者の兄弟・姉妹、配偶者の祖父母

ここでは続柄によって異なる喪中期間を記載していきます。

配偶者・両親

配偶者、両親、義両親が亡くなった時の喪中期間は12~13ヶ月です。 

夫や妻といった配偶者は0親等と考え、血の繋がりがなくとも義両親は一親等なので喪中はがきを出す必要があります。

ただし、近年では夫婦年賀状を別々にしていた場合、会社関係や友人関係は年賀状を出してもよいとされています。夫婦連名で喪中はがきを出す時は、配偶者と故人の関係に合わせ、共に悲しみを分かち合うというのが一般的です。

子供

子どもを亡くした時の喪中期間は3~12ヶ月です。しかし子どもを失った親の悲しみは、喪中期間を過ぎたからといって、新年の気持ちを祝う気持ちに切り替えられない人も多いでしょう。

その場合は、無理して出す必要はありません。また孫は三親等に当たるので、祖父母は喪中はがきがを出す必要はありませんが、孫を亡くした悲しみは大きいはずです。一般論ではなく自分の尺度で、喪中はがきを出すか否かを判断しましょう。

兄弟

兄弟が亡くなった場合の喪中期間は、1~6ヶ月とされています。同居している兄弟は二親等にあたるので喪中はがきは出した方が良いとされています。

ただし遠方に住んでおり長い間連絡をとっていない兄弟であれば、親類以外の友人や会社関係者などには年賀状を出すという人も少なくありません。親類と話し合った上で臨機応変かつ柔軟な対応をしましょう。

祖父母

祖父母が亡くなった場合の喪中期間は3~6ヶ月とされています。しかし、これまで記載してきたように一般的なガイドラインはあるものの、基準は自身の気持ちであるということを忘れないようにしましょう。

同居の祖父母が亡くなった場合は、半年で年賀状を書く気持ちになれない人も多いでしょう。そんな時は喪中はがきを出しても構いません。逆に別居している配偶者の祖父母が亡くなった場合は、年賀状を出す人も多いです。

喪中ハガキの例文5選

喪中はがきの例文を、続柄に応じて紹介していきます。喪中はがきは、不幸が続かないようにという意味で、句読点をつけない場合が多いので、実際にはがきに書くときは気をるけましょう。

ここで紹介した例文は、一般的なガイドラインなので、あくまでも自分の気持ちを最優先し、迷ったときの参考にご覧ください。

例文1:配偶者・両親が亡くなった時の文例

配偶者が亡くなった時は、差出人は亡くなった人の配偶者となり、親が亡くなったときは差出人は、差出人から見た続柄を明記しましょう。ただし妻の父の場合でも続柄は父となります。

具体的な文例は、「喪中につき新年のご挨拶を慎んでご遠慮申し上げます ○月に〇〇が〇最にて永眠いたしました これまで賜りましたご厚情に故人に成り代わりまして厚くお礼申し上げます 寒さ厳しい折一層ご自愛のほどお祈り申し上げます」などです。

例文2:子どもが亡くなった時の文例

子どもを亡くした時の例文は、年賀欠礼の挨拶の後に以下のように記載するのが一般的です。

「今年〇月に息子(娘)の○○が○○歳にて永眠いたしました。私たち夫婦の元に生まれてきてくれた最愛の子に感謝しながら、これからの日々を歩んでいこうと思います。」などです。

産まれて間もない赤ちゃんが亡くなった時、短い生涯ではありますが「今年〇月に出産した○○ちゃんがお空へ還りました」と報告する方もいます。

例文3:兄弟が亡くなった時の文例

亡くなった人が姉(兄)だった場合の一般的な文例は以下のようになります。

喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます 本年〇月「姉〇子」が〇歳にて永眠いたしました 生前賜りましたご厚情に深謝申し上げますと共に明年変わらぬご公誼のほどお願い申し上げます 平成〇年〇月 住所・氏名

姉が結婚して苗字が違う場合は「姉△△〇子」などフルネームで書いても構いません。義理の関係なら「姉」を「義姉」にしてもよいでしょう。

例文4:祖父母が亡くなった時の文例

「〇月に義祖母の○○△△が(〇〇歳にて)永眠いたしました ここに本年中に賜りましたご厚情に深謝いたしますと共に明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます 寒さ厳しい折柄一層ご自愛のほどお祈り申し上げます 平成××年×月」

以上が一般的です。年齢はなくても構いません。また故人が妻の祖母の場合でも、そのまま「妻の祖母」とは書きません。夫婦連名の場合、喪中はがきは筆頭である夫の続柄に合わせた形の表記にします。

例文5:孫

祖父母は、孫が亡くなっても、第三親等にあたるので喪中はがきを出さず、年賀状を出しても構いません。

しかし、同居の孫であったり、可愛がっていた孫を亡くす悲しみは大きいと考えられます。ガイドラインではなくお孫さんへの気持ちを重視して、喪中はがや寒中見舞いを出すか決めることをお勧めします。

文例は、一般的な文と同じでよいですが「亡き孫○○」「孫○○が逝去いたしましたので」、という表現を使うことができます。

喪中期間の正月の過ごし方

喪中期間は、亡くなった人を悼み、お祝い事全般を控えるべきとされています。しかし急な死であったり、縁遠く普段から付き合いのない間柄の場合は、その家庭でよく話し合って柔軟な対応をとってもよい場合が増えています。

ここでは、判断が難しい例をいくつかご紹介します。

喪中ハガキを出す

喪中にお正月を迎える場合は、11月中頃から12月15日までに相手に届くように、喪中はがきを投函します。それ以降の場合は、年賀状と行違うケースも考えられるので、1月8日~2月4日の間に送る「寒中見舞い」として喪中の旨を伝えるのがよいでしょう。

寒中見舞いは、年賀状の返信が遅くなったときにも使われますが、このように年賀状を貰った返事として送る場合もあります。

お祝い事は控える

喪中期間は、お祝い事を控えるべきとされていますが、四十九日を迎えていればよいという考えも増えてきています。例えば、結婚式などの祝い事は、周囲と相談して参加・不参加を決めるとよいでしょう。

また、喪中であってもお中元やお歳暮は送ることができます。お中元やお歳暮は、感謝の気持ちを伝えるものであるため、お祝いには該当しません。しかし、これも四十九日を過ぎてから送るようにし、紅白の熨斗を使うことも避けます。

お年玉・おせち

お年玉やおせち料理は、条件つきで喪中期間でも控える必要がないといわれています。

お年玉は、子どもの楽しみを奪ってしまうのは可哀想なので渡す場合が多いです。ポチ袋は避け、無地の白い封筒に入れ、お小遣いとして渡すのが良いでしょう。

おせち料理は、喪明けでお客を招くなどしなければ、例年のものでよいと言われています。
ただし、紅白のかまぼこや、鯛、海老などの縁起物、お屠蘇やお酒は控え、祝い箸も避けましょう。

初詣

喪中であってもお寺への初詣はして構いませんが、神社は死を穢れと捉えているので、最低でも五十日祭が済んで喪明けを迎えてから、初詣に行くようにしましょう。

ただし、神社は地域によって考え方が違います。神社によって喪中期間が変わったり、鳥居をくぐっても良いかどうかも変わってきます。できれば事前に神社へ問い合わせをして確認しておきましょう。

喪中の期間を知ろう

喪中の期間は正確に定められているわけではなく、一般的なガイドラインはありますが、悲しみの深さはや喪失感は人それぞれです。

例えば2親等であっても、遠方でほとんど親交がない場合は、必ずしも喪に服すことはなく、3親等以降でも、同居していたり、親交が深い故人との関係がある場合は、喪中としても構いません。

一般的な考え方は、あくまでも目安ですので自分の考え、または家の考え方によって柔軟に対応しましょう。

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